露天市の端っこに立っていた。多くの人が僕の前を通り過ぎていく。このような場所は地元の人を観察するに格好の場所だ。人の流れはそうそう途切れることはない。僕はその人混みに紛れ込めた気がした。実際、道端に佇んでいる外国人旅行者に注意を向ける人はほとんどいない。僕はゴミゴミした市場から町の活気を感じた。
そうこうしているうちに老婆が視界に入ってきた。丸めた紙が手に握られている。ひょっとしたら市場で買い求めなければならないものがメモしてあるのかもしれない。いすれにしても老婆も僕に視線を向けることなく、正面を向いたまま僕の前を横切っていった。
老婆の向こうに見える店先にバナナが陳列されていた。ミャンマーでもバナナは一般的な果物だ。ミャンマーで一般的なバナナは日本で売られているのと違う種類らしい。でも、それを知ったのは帰国してからだったので、滞在中にバナナを買って日本のバナナとどう違うのか確かめなかったのが、ちょっとした思い残しだ。
2019年6月 町角 ミャンマー | |
バナナ 葡萄 老婆 露天市 ヤンゴン |
No
11071
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月27日
更新日
2023年11月28日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA