交差点に近づくと露店を営む人の姿が増えてくる。交差点は大勢の人びとが行き来する場所だから商売するには格好の場所なのだろう。多くの人が商売している反面、交差点付近にある屋台で売られているものはどれも似たようなものばかりだ。ヤンゴンでは果物と軽食を販売している屋台が多い。
ふたりの男も地べたに天秤棒を置いて、担いできた果物を売っていた。籠の中にはリュウガンとランブータンとブドウが並べられている。リュウガンとランブータンはあまり日本では見かけない果物だ。果物が売られていることが多いと一口に言っても、様々な種類の果物が売られているのだ。
壁際に腰を下ろした露店商の男は傘を手にした女性に何やら話しかけられていた。女性の厳しい顔つきから想像するに、ふたりの男はこの女性に小言を言われている模様。何を言われているのかは分からないけれど、うんざりしたふたりはうつむいていた。
そんな光景を眺めていると、その場に別の露店商が通りがかった。商売道具を満載したワゴンを押している。中にはプラスチック製のお椀も見えるから、こちらの女性は軽食を出す屋台を営んでいるのだろう。この女性は小言を言われている男たちを興味深そうに眺めながら、助け舟を出すわけでもなく通り過ぎていった。
2018年11月 ミャンマー 人びと | |
漢字 果物 葡萄 露天商 ヤンゴン 天秤棒 |
No
10797
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年11月15日
更新日
2024年01月26日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA