メークロン線路市場(タイ)
通路で昼寝するのは猫の専売特許ではないので、寝ている人間もいる
メークロン線路市場は市場の真中を列車が通り抜けることで有名だ
線路の上で開かれている市場に長閑な空気が充満していた
もう少ししたら列車が来て線路上から退かなければならないのだけれど、お店の人たちは普段通りに仕事をしていた
線路のすぐ両脇にお店が開かれていて、買い物客が線路の上を行き来していた
メークロン(タイ)
タイのスマートフォン普及率は70%で、日本よりも高いようだ
僕に気がついた女性は僕を指差しながら大笑いし始めた
食堂でもなく、屋台でもないのに店頭にプラスチック製の椅子が置かれているお店があった
荷台だったところに向かい合って席が設けられている乗合バスはソンテウと呼ばれる
花束を作っていた男は、花束の素材にする大きなバナナの葉を手にしていた
テーブルに道具を几帳面に並べていた男は靴職人だった
喧騒がどこかに身を潜めてしまったかのような市場を歩いていると、地底に造られた町を歩いているような気がしてくる
健康的であるためには自炊しなければならないという、ある種の自炊信仰なんてタイでは芽生える余地がないかもしれない
女性が使用していた年季の入ったミシンは蛇の目ミシン社製だった
ワット・ペット・サムット(メークロン)
メーチーと呼ばれる在家信者も男の子も坊主頭だった
線路の上に開かれている線路市場とは対照的に、メークロンの中心部は長閑な雰囲気に包まれている
バケツの中に置かれた俎板の上で、女性が魚をさばいていた
一日4往復しかしないので、メークロン線路市場に列車はなかなかやって来ない
ぐっすり寝ていた女性は、お客がやって来ても魚を売りつける機会をみすみす逃してしまうに違いない
あてどなく線路市場を歩いていると、僕と同じように気怠さに苛まれてしまった女性を見つけた
メークロンにある線路市場で足元に目を落とすと、しっかりとレールが走っていた
市場の真中に細長く伸びる線路は今でも現役の線路で、本数は少ないとはいえ、今でも一日に何度か列車が走り抜ける
メークロンでは、バンコクの中心部で見かけないサムローという自転車タクシーが走っている
プラナコーン区(バンコク)
路上には屋台を営んでいる人もいるし、使えるのか分からないガラクタを売っている人もいるし、プラクルアンを売っている人もいた
カオサン通り(バンコク)
お母さんであっても、愛しの彼女であっても、女性の買い物に付き合わされるのはあまり楽しいことではない
ワット・アルン(バンコク)
上座部仏教の国で寺院の修繕に携わることで功徳が積めると考えられているのかどうかは分からない
リーダー格の男の前にラナートと呼ばれるタイの伝統的な楽器が置かれていた
バーンコークヤイ区(バンコク)
バスを待っていた女子高生が口に手を当てて笑った
胸に大きなリボンが付いた学校の制服に見とれていると、女の子も僕が見ていることに気が付いた
バンコク市内にも東京と同じようにあちらこちらでコンビニが営業をしていて、そのほとんどがセブンイレブンのような気がする
通りの脇には点々と町工場が並んでいた
公園の一角でマークルックと呼ばれるタイ将棋を指している男たちには険しい表情をしている人が多かった
平日の公園で男たちがマークルックと呼ばれるタイ将棋に興じていた
男たちが就いているテーブルの上にタイ将棋の盤が置かれていた
マークルックはチェスや日本の将棋と同じように古代インドのチャトランガが起源とされるボードゲームだ
旅をしていると、屋外でチェスやら将棋やらトランプに興じている人を見掛けることは多いけれど、決まって男性ばかりだ
散乱しているものをガラクタと思うのは僕の個人的な見解であって、この男にとっては宝の山なのかもしれない
静けさに包まれた路地の青い壁の窓辺に女性が佇んでいた
バーンルアン(バンコク)
運河沿いに建っているのはお店ばかりではなく一般の住居も混じっている
男性用の床屋と女性用の美容院で住み分けがなされているのかもしれない
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