台北の迪化街で、商店が建ち並ぶ賑やかな通りから少し脇道に入ると、軽食スタンドがいくつも並んでいるエリアに出た。台湾の食文化の豊かさには、いつも感心させられる。町を歩いていると、どこかしらで何かを売っている店に出くわす。食べ物には困らないし、その種類の豊富さにも驚かされる。ご飯ものもあれば、麺類もある。どれも香ばしい匂いを漂わせていて、きっと美味しいのだろう。ただ一つの困りごとは、選べる料理はたくさんあるのに、僕の胃袋が一つしかないことだった。
軽食堂に目をやると、テーブルに二人の男が座っていた。二人とも同じ方向を向いて、前屈みになりながら黙々と何かを食べている。会話はなく、その動作だけが妙にリズムを持って見えた。その背後には店員が立っていた。店員は二人に背を向け、何かの下ごしらえに取り掛かっているらしい。手元は忙しそうだが、全体的に店内には静かな空気が漂っていた。
2017年6月 人びと 台湾 | |
レストラン テーブル 台北 |
No
10162
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年06月01日
更新日
2024年11月30日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA