台北にある迪化街の両脇には、ずらりと店が建ち並んでいる。写真の店もその一つだ。「萬安堂」という名前を見ると、すべての商品が安く売られているような印象を受けるかもしれない。でも、その店構えは堂々としていて、安物を扱っているような雰囲気はまるでなかった。壁一面に商品が綺麗に並べられ、どこか落ち着いた高級感すら漂っている。
台湾といえば、定番のお土産はカラスミだ。この店でも、ドライフルーツと一緒にそれが並んで売られていた。光沢のある包装が、商品一つ一つに丁寧な手入れがされていることを物語っているようだった。
外から店内をぼんやり眺めていると、バイクに乗った女性が店先にやって来た。彼女はバイクを停めると、そのまま跨った姿勢で店内の様子をじっと見つめていた。買い物客というよりは、誰かを探しているように見えた。その視線には、何か確かな目的があるような気配があった。けれど、それ以上のことは分からなかった。
2017年5月 町角 台湾 | |
ヘルメット バイク お店 店頭 扁額 台北 若い女性 |
No
10161
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年05月31日
更新日
2024年11月30日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA