台南の町中で見かけた一軒の飲み屋。その店先には、歩道にまでテーブルと椅子が並べられていた。ここでは歩道もまたお店の一部になるのだろう。開店前の時間帯だったので、そこにはまだ人影はなかった。閑散とした空気が漂っている。
それでも、テーブルの上にはすでに箸やお皿、茶碗や湯呑みがきちんと並べられていた。茶碗と湯呑みは裏返しに置かれ、いつでも客を迎えられるよう準備万端のようだった。その姿には、不思議な緊張感と静けさが共存しているように感じられた。
一番乗りしてみようかと一瞬思い、店の中を覗いてみた。中では開店準備の最中らしく、店員たちが忙しそうに動き回っていた。テーブルに腰を下ろしたとしても、料理が運ばれてくるには時間がかかりそうだった。そう感じた僕は、テーブルと茶碗の写真を一枚撮ると、そのまま立ち去ることにした。
2017年5月 静物 台湾 | |
ボウル お箸 レストラン テーブル 台南 |
No
10139
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年05月12日
更新日
2024年12月06日
撮影場所
台南 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA