シュエモードー・パゴダの境内を歩いているうちに、仏塔の周囲に建つお堂のひとつへやってきた。参拝客たちは仏塔の周囲を回った後、お祈り自体はこのようなお堂で行っていることが多い。中には中心にある巨大な仏塔に向かってお祈りしている人もいるけれど、その違いはよく分からない。どちらに向かってお祈りした方がご利益があるのだろうか。そう思いながら覗いたお堂の中にも参拝客がいた。奥に安置された黄金の仏像に向かって腰掛けてお祈りしている。カメラを構えていると、長い髪の女の子が僕に気が付いて振り向いてくれた。
よく見ると、袈裟をまとった仏像の上に壁時計が掛けられていた。時計を見ていると、なんだかモヤモヤした気分になる。時間を気にしながらお祈りをするような忙しい参拝客もいるのだろうか。産業化の象徴のような機械仕掛けの時計はこのような信仰の場に相応しくない気がしてしまう。信仰の場に来たときくらい、日頃の時間を忘れて悠久の時間を感じていたい。
2019年8月 町角 ミャンマー | |
バゴー 仏像 時計 ロングヘア 振り返る 参拝客 |
No
11125
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年08月02日
更新日
2023年11月17日
撮影場所
バゴー / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA