明治神宮を後にした僕は、代々木公園へやって来た。明治神宮と代々木公園は隣り合っている。でも、その成り立ちはかなり違う。明治神宮が1920年に明治天皇を祀るために建立されたのに対して、代々木公園はもともとは1909年に造営された陸軍省の代々木練兵場だ。信じられないことに、かつての日本陸軍はこんな都心で訓練をしていたのだ。敷地内には、衛戍監獄と呼ばれる陸軍刑務所も設置されていて、二・二六事件の首謀者が処刑されたのもここなのだという。
そんな代々木公園の入り口に立っても、当時を思い起こさせるようなものは何も残ってはいない。じっくりと探したら、軍用地であることを示す境界標が残っているのかもしれないけれど、ぱっと見たところその類いも見つからない。入り口には時計が立っていて、ロカビリー姿の人たちが屯していた。立ち止まって、ロカビリーの人たちを眺めていると、音楽が鳴り出した。すると、ロマンスグレーの男性が前に出てきて、音楽に合わせてステップを切り出したのだった。
2018年10月 人びと 東京 | |
時計 ダンス 原宿 ロカビリー スピーカー |
No
10749
撮影年月
2018年3月
投稿日
2018年10月01日
更新日
2024年01月29日
撮影場所
原宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF135MM F2L USM