金徳院はジャカルタでもっとも古い中国寺院だ。完成したのは1650年だというから、フランスの哲学者であり数学者でもあるルネ・デカルトが死んだ年に完成したことになる。確かにこの寺院は華僑から広く信仰を集めているようで、参拝客の姿が途切れることはない。でも歴史がある割には、建物にはあまり古さは感じない。それもそのはず、この寺院は何回か火災にあって焼失してしまっていて、その度に再建されているようだ。そのため、建物を見るだけではあまり格式が高いようには見えないのだ。
格式高く見えない理由には境内が地元の子供たちの遊び場になっていることもあるように思える。前にここを訪れた時もそうだったけれど、参拝客に混じって結構な数の地元の子供たちが境内を走り回っている。境内には子供たちの遊ぶ声が響いていたりして、厳かさに欠けるのもその一因だろう。
今日も門前の台の脇にふたりの男の子が立っていた。ふたりはポメロのような果物を食べようとしていた。ナイフがあるのだから、しっかりと割ってから食べ始めればいいのにと思うけれど、待ちきれない様子でふたりしてポメロを掴んで割ろうとしている。一刻でも早く食べたくて仕方がないようだった。
2020年11月 インドネシア 人びと | |
男の子 二人組 果物 ジャカルタ 上半身裸 |
No
11722
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年11月07日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF