堀で囲まれた鑁阿寺の境内は思いの外広いものの、隙間なく伽藍が建っているわけではない。空いている敷地も多い。そんな敷地には駐車場が作られていたり、公園が設けられている。
境内にある公園は、散策したり思索に浸るのに適しているような落ち着いたものではなく、何の変哲もない子どもが遊ぶような公園だ。中にはちょっと古くさい遊具がいろいろ設置されていて、国宝に指定されている本堂が建つ仏閣の境内とは思えないような雰囲気が漂っている。
公園の中に入るも、遊び回るこどもの姿はほとんどいない。仏閣には付属の幼稚園や保育園があることも多く、鑁阿寺にも42代目住職が1901年に設立した足利幼稚園があるようだけれど、この時間は園児たちが外の公園で遊ぶ時間ではないようだ。公園は閑散としていた。
いくつか置いてある遊具の中に細長い棒のようなものがあった。中が空洞になっていて途中途中に穴の空いたちくわのような遊具だ。端にしゃがんで反対側を眺めると、その先に数少ない公園で遊んでいた男の子の姿が見えた。
2021年10月 町角 栃木 | |
足利 男の子 公園 寺院 |
No
12056
撮影年月
2021年4月
投稿日
2021年10月11日
更新日
2023年08月17日
撮影場所
足利 / 栃木
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF