大森貝墟の碑から北に300メートルくらい行くと、大森貝塚遺跡庭園がある。調査の結果、モース博士が発掘した大森貝塚の場所ではないとされてしまった大森貝墟の碑とは対象的に、こちらは本物と証明された場所だ。1877年にこの公園の敷地にあった地層を見て、モース博士が貝塚を発見したのだ。
園内には大森貝塚碑やモース博士の胸像、貝層の剥離標本などがあり、線路脇の狭い場所に無理やり建てられたような大森貝墟の碑とはだいぶ雰囲気が異なっている。やはり本物は扱いが違う。貝塚周辺の土地が公園として整備されていて、地元のこどもたちが大勢遊んでいるのだ。
園内には日本考古学発祥の地である大森貝塚とは無縁に思えるミスト噴水も設けられている。1時間に2回、地面からミストが吹き出てくるようになっているのだ。僕が訪れたときに、ちょうどそのタイミングがやって来たようで噴水の周辺にはミストが立ち込めていた。なんだか濃霧が発生したかのようだった。ミストと貝塚の関係性はわからない。
2021年7月 人びと 東京 | |
自転車 男の子 噴水 大森 公園 |
No
11973
撮影年月
2021年1月
投稿日
2021年07月20日
更新日
2023年08月19日
撮影場所
大森 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III