旅先で市場に行くのは楽しい。観光名所になっている場所も面白いけれど、地元の人の生活の一端が垣間見られる市場もそれ以上に面白い場所なのだ。しかもネットにある情報が充実するにつれて、ガイドブックにはわざわざ記載しないような市場も簡単に調べられるようになっている。便利な世の中になったものだ。この日に立ち寄った高雄にある国民市場も、売られているのは生鮮食品がほとんどでウロウロと買い物している人は地元の人ばかり。見紛うことのないローカル市場だった。
台湾で伝統市場と書かれるローカル市場を訪れて面白いのは、惣菜を作っている人をよく見かける点だ。日本では見かけない果物や食材を目にするのもいいけれど、肉包や餃子を作っている人を見るのはもっと楽しい。餡となる具材の山を前にして、手慣れた手つきで次々包んでいく仕草は、職人技としかいいようがない。残念なのは僕が旅の途中であること。いくら美味しそうに作られた餃子も、蒸してなければただの塊。持ち帰って蒸すことが出来ない僕は、陽気なおばさんの包んだ餃子を買うのを諦めざるを得なかった。
2024年9月 人びと 台湾 | |
エプロン 団子 高雄 市場 ピースサイン 女性 |
No
12641
撮影年月
2024年3月
投稿日
2024年09月01日
撮影場所
高雄 / 台湾
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF