バンコクのクロントゥーイ区にある同じ名前を冠した市場は広大で、敷地にびっしりとお店が立ち並んでいる。ここで売られているのは食材がメインで、地元の人たちで賑わっている。僕は人混みに紛れて市場をウロウロしていた。
どの通路にも大勢の買い物客がいる。ここは観光客向けの市場ではないので、歩いている人のほとんどは地元の人で、食材を仕入れに来ている人たちだ。通路のところどころには、仕入れに来た人が小腹を満たせる軽食を売る屋台が出ていた。写真の黄色のエプロンをした男はそのひとりだ。
男は通路の真ん中にワゴンを置いて、蒸したトウモロコシを売っていた。ワゴンには熱々のトウモロコシが山積みになっている。よく見てみると、トウモロコシの間に蒸し器が見える。男はここで蒸したものを、その場で売っているのだ。
蒸し終わったトウモロコシを、男は素手で掴んでワゴンの上に並べていた。蒸し終わったばかりのトウモロコシは熱いと思うけれど、男にとっては手慣れたものらしい。ひょいひょいと載せている。沢木耕太郎もその昔クロントゥーイ区を訪れていたようだ。そのことが代表作である深夜特急の中に記載されている。
2020年2月 人びと タイ | |
エプロン バンコク 玉蜀黍 クロントゥーイ市場 市場 露天商 腕時計 黄色 |
No
11397
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年02月11日
更新日
2023年09月12日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III