市場の外に出ると、すぐに団地の敷地だった。中央に広場が設けられていて、それを囲むように住居等が幾つも建っている。ここ団地はとても便利だろう。なにせ、歩いて数分で色々なものが売られている市場があるのだ。何かを買おうと思ったらすぐに買いに行ける距離だ。
そんな便のいい場所にあるのにもかかわらず、団地の敷地の中にも幾つかお店が営業していた。ひょっとしたら、数分歩いて市場まで行くのさえ面倒だと思う住人もいるのかも知れない。いずれにしても、敷地の中にも八百屋があって様々な野菜が無造作に並べられていた。市場の中ほどではないけれど、それなりに人で賑わっている。
眺めていると眼鏡を掛けた年配の女性が現れて、僕の前を横切っていった。この八百屋で売られてる野菜には全く興味がないような様子で、視線をまっすぐ前に向けて堂々と歩いている。この女性の無関心とは対照的に、お店の中に見える男性陣は熱心に野菜の品定めをしていた。
No
11254
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年10月27日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85