東大の本郷キャンパスには銀杏並木が続き、その先に荘厳な佇まいの安田講堂がそびえている。この講堂は、みずほフィナンシャルグループの源流の一つである安田財閥を創始した安田善次郎の寄付によって建てられたものだ。正式名称は「東京大学大講堂」。安田善次郎は、「名声を得るためではなく、陰徳でなくてはならない」との信念から匿名で寄付を行い、生前は彼の寄付だと知られることはなかったという。
訪れたのは、ちょうど銀杏の葉が鮮やかに色づく季節だった。地面には黄金色の銀杏の葉が降り積もり、自然の手で敷かれた絨毯のようになっていた。その光景は、秋の真っ盛りを見事に象徴していた。並木道では、この季節の美しさを画布に収めようとする日曜画家たちが、熱心に筆を動かしている。イーゼルの上に広げられたキャンバスに目を向けると、そこには現実世界の秋景色と同じく、鮮やかで温かみのある季節の華やぎが見事に描かれていた。
2017年7月 町角 東京 | |
キャンバス 銀杏 本郷 葉 画家 木 黄色 |
No
10213
撮影年月
2016年12月
投稿日
2017年07月15日
更新日
2024年11月22日
撮影場所
本郷 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA