この日、椿山荘では多くの結婚式が執り行われているようで、館内は華やかな人びとで賑わっていた。礼服に身を包んだ人びとがあちこちに見られ、その誰もがいずれかの結婚式に参列するために訪れたのだろう。館内を歩き回っていると、晴れ着姿の新郎新婦の姿もちらほら目に入る。館全体が門出を祝う明るい空気に包まれ、どこを見ても微笑ましい光景が広がっていた。
そんな中、僕は散歩の途中で何となく立ち寄っただけだった。身に着けているのは普段着で、とても結婚式に出席するような格好ではない。礼服をまとった人びとの中で、明らかに自分だけが場違いに見えて、妙に居心地の悪さを感じていた。
写真に写っている三人の男たちも、おそらく結婚式に出席するために来たのだろう。窓辺で立ち話をしながら、時折笑い声を上げている。彼らの楽しげな姿が、この特別な一日の温かい雰囲気をさらに引き立てていた。
2017年7月 人びと 東京 | |
縁のある帽子 関口 シルエット 立ち話 三人組 窓 |
No
10210
撮影年月
2016年12月
投稿日
2017年07月13日
更新日
2024年11月22日
撮影場所
関口 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA