幾ら小さいとはいえ、バーンレームはターミナル駅だ。プラットホームの横には駅舎と思しき建物が建っていた。僕はその駅舎の壁に沿って歩いていた。中には誰もいないかのように静まり返っている。そうこうしているうちに、窓の前へとやって来た。すると、不意に視線を感じる。何かが建物の中から僕を見ている。僕は中を様子を窺うために立ち止まった。
すると、二匹の犬が窓のところに顔を出した。僕を見ていたのはこの犬たちだったのだ。見慣れない人間の出現に、犬たちはちょっと興奮気味だ。盛んに尻尾を振りながら窓の前を歩き回っている。僕に興味津々なのだけれど、幸か不幸か格子があるので僕には近寄れない。格子の間から顔を出して僕を見詰めるだけだ。ちょっと安心した。そういえば、さっき車掌の姿を見たときには傍らに犬がいた。どうやら、ここでは数匹の犬が飼われているようだ。というよりも、僕が駅舎だと勝手に思い込んだだけで、この建物は駅舎ではなく、誰かの住居なのかもしれない。
2018年7月 動物 タイ | |
バーンレーム 犬 格子 窓 |
No
10662
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年07月24日
更新日
2024年02月07日
撮影場所
バーンレーム / タイ
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA