住宅街の中を道を進んでいた。この道を行けばフェリー乗り場に辿り着くと教えられたのはいいけれど、道の両脇には家々が並んでいるだけでフェリー乗り場が現れる雰囲気は無いし、そもそも川が見えなかった。このような状況では何食わぬ顔をして地元の人を後ろをついていくことが多いのだけれど、この時に限っては僕と同じようにフェリー乗り場に向かっていると思しき人はいなかった。同じ列車に乗ってきた乗客たちは僕が駅をウロウロしている間に、とっくに行ってしまったようだ。でも、不安にはならない。フェリー乗り場には向かっていないけれど、道端でのんびりしている地元の人があちらにもこちらに見える。もし本格的に迷ったと思ったら、この人たちに尋ねればいいのだ。
写真の老人も道端でのんびりしていた人のひとりだ。道路脇に置かれた木のベンチに腰掛けてゆったりとしていた。カメラを向けると、優しく微笑んでくれる。その笑顔を見れば、僕が道を間違っていないということが分かった。
2018年7月 人びと タイ | |
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No
10664
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年07月26日
更新日
2024年02月07日
撮影場所
バーンレーム / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA