市場の中を走る抜ける列車を見たので、僕がメークロンにやって来た目的は果たしたことになる。大した事ではないとはいえ、目的を果たすとちょっとスッキリする。もうこの町には用はない。後は泊まっている宿のあるバンコクへ戻るだけだ。ここにはロットゥーに乗ってやって来たのだけれど、帰り道は別の交通手段で帰ることにした。ついさっき市場の中を走った列車に乗ってバンコクに帰ることにしたのだ。メークロンの駅は終着駅で、ここで列車は折り返すのだ。その折り返しの列車に乗るのだ。タイの列車は思いの外、時間通りだ。メークロン線はそれほど長い距離を走るわけではないからかもしれない。定刻通りに出発するとしても、列車の時間まではちょっとある。そこで再び町中を歩いて時間を潰すことにした。
シャッターの閉まったお店の前にワゴンが出ていた。ガラスケースの中にはカットされたパイナップルが詰められている。傍らに立っている女性が販売しているのだった。わざわざ皮を剥いたのを売っているというのは、歩きながらでも食べやすいようにしているのだろう。その割には、周囲には食べながら歩いている人の姿はない。ワゴンの近くにはぼんやりしながら腰を下ろしている女性がいた。
2018年7月 人びと タイ | |
エプロン 縁のある帽子 メークロン パイナップル 露天商 |
No
10652
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年07月17日
更新日
2024年02月07日
撮影場所
メークロン / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA