タクシーに乗り込んで、ヤンゴンの南へと向かっていた。向かっていたのはチャウタンという場所だ。ヤンゴン中心部からは結構な距離があるので、すっかりヤンゴン市の外に位置しているのだと思っていたけれど、よくよく地図を見てみると市内だった。ヤンゴン市は巨大なのだ。
一時間ほどのドライブでチャウタンの中心部へと辿り着いた。雨季だったので生憎小雨が降っている。チャウタンは小さな町だけれど、川の中州の上に建てられている仏教寺院で有名な場所だ。僕もその寺院を訪れにやって来たのだ。
タクシーを降りて中州への渡船場へと歩いていく。道中にはお土産物屋や食べ物が並んでいて、いかにも観光地といった雰囲気だ。ここの寺院はミャンマーの人にとっても観光地なのだろう。もっとも地元の人は観光だけでなくお参りも兼ねているだろうから、ここにやって来るのは日本で言うところのお伊勢参りみたいなものかもしれない。赤福のような名物があるかもしれないと周囲を見渡しても、そのような物を売っている場所は残念ながら見当たらなかった。その代りに木の下に立っている女性がいた。頬にタナカを塗っている女性だ。傘を差してじっと立っていたその女性は僕に気がつくと微笑んでくれる。そして、横の地面に腰を下ろしていた男の子は笑ってくれた。
2019年3月 ミャンマー 人びと | |
チャウタン 笑顔 タナカ 傘 女性 |
No
10952
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年03月29日
更新日
2024年01月17日
撮影場所
チャウタン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA