顔にタナカを塗った女性が力強く親指を立てた

市場近くの道は賑わっていた。道の端には露店商の姿もある。商売をするには格好の場所なのだろう。写真の女性もそのひとりだ。近づいていくと、女性は僕を真っ直ぐに見据えて力強く親指を立ててくれた。

女性はヘアバンドをして、顔にはタナカを塗っていた。その外見はまるで起きたばかりでまだフェイスパックをしたままかと思ってしまう。これから顔でも洗い出しそうな雰囲気だけれど、この時はもう午後だったし、この女性は路上で仕事をしている。女性はフェイスパックのようなタナカを買いに塗りたぐって商売をしていたのだ。

8年前にミャンマーを訪れた時には、もっと大勢の人がタナカを顔に塗って町を歩いていたような気がする。ひょっとすると、前回訪れたのは暑季で今回は雨季だから塗っている人が少ないのかもしれない。いずれにしても、顔にタナカを塗る習慣はタイやバングラデシュの隣国ではあまり見かけない習慣だ。この国独特の習慣として、いつまでも残って欲しいものだ。

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