泊まっていたホテルへヤンゴン環状線に乗って戻っている最中だった。ダニンゴン駅から乗り込んだ列車は夕刻であるのにガラガラだ。ここヤンゴンには夕方の通勤ラッシュというものはないのだろう。
前の座席にいる夫婦もがら空きの座席を占拠して寝込んでいた。奥さんは後ろの壁によりかかっていて、夫は奥さんの膝枕でぐっすりと寝ている。ゆっくりガタンゴトンと走る列車の揺れがふたりを心地よい睡眠へと睡魔が誘ってしまったのだろう。その一方、ふたりの娘の元へは睡魔はやって来ていないようだ。キティちゃんの顔がプリントされた緑のワンピースを纏っていた女の子は座席の上に立ち上がって、窓の外を流れる景色に見入っている。
しばしば西洋人が日本人が電車の中で寝ているのを奇異に思うという話を耳にするけれど、列車の中でなるのは何も日本人の専売特許ではないのだ。ここミャンマーでも大勢の人が車内で寝ている。ひょっとしたら、列車で移動中にねるというのはアジア特有の現象なのかもしれない。
2019年3月 ミャンマー 人びと | |
カップル 睡眠 列車 ヤンゴン |
No
10951
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年03月28日
更新日
2024年08月22日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA