言うまでもなく台湾は漢字の国で街には漢字が溢れている。レストランのメニューもバスの行き先もお店の看板も、すべてが漢字だ。しかも中国大陸と違って繁体字で書かれているので、日本人にはわかりやすい。日本ではあまり見かけない漢字もあったりするけれど、ほとんどは日本でも使われている漢字で、読めなくとも意味を想像できる。でもここに落とし穴がある。日本と台湾で同じ漢字を使っているからと言って、意味も同じとは限らないのだ。
日本語で「先生」と書けば学問や技術・芸能を教える人を意味するけれど、中国語の「先生」にそのような意味はない。単なる一般的な敬称だ。また日本語の「勉強」には学ぶという意味があるけれど、中国語では「無理強いする」という意味だ。慣れ親しんだ漢字だけに意外に思ってしまう。
写真の看板に書いてある「古早味」も、どの字も日本でも使われている平易な漢字だけれど、その意味はわからない。想像してみても、古くて早い味が何を指しているのか見当がつかない。調べたところ、これは「伝統的な味、懐かしい味」という意味らしい。難しい。一方、その下に書かれている「餅乾」はビスケットを指している。餅という字は日本人がイメージするおもちのことではなく、米粉や小麦粉から作られる平べったいものや円盤状の食べ物を指すようだ。ややこしい。
2024年8月 町角 台湾 | |
高雄 提灯 商店街 |
No
12638
撮影年月
2024年3月
投稿日
2024年08月28日
更新日
2024年08月29日
撮影場所
高雄 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF