餃子とピースサイン

市場で餃子を包んでいた女性
台湾の台北にある成功市場で撮影 オザワテツ

女性は市場の中で餃子の餡を包んでいた

成功市場では生鮮食品だけでなく、お惣菜も様々なものが売られていた。写真の女性は幾つもあるお惣菜屋のひとつで働いていた人だ。ここは自家製の餃子を売る店だ。店頭に腰を下ろしていた女性の前には餃子の餡の入ったボウルがあって、横にはプラスチックのバットが置かれている。餡をヘラで掬うと、女性は熟れた手付きで次から次へと餃子の皮に包んでいた。女性が掛けている赤いエプロンを見てみると、そこにはでかでかと市場のロゴと名前がプリントされていた。

熟練した手付きを眺めていると、そのうち女性は僕に気がついた。そして、ちょっと仕事の手を止めて笑顔でピースサインをしてくれたのだった。

言うまでもなく餃子は日本でも一般的な中華料理だ。でも、その扱いはちょっと違う。日本では餃子定食というものがあるように、餃子はご飯といっしょに食べるものだけれど、中華圏では餃子とご飯は同じものだ。つまり、餃子を食べるか、白いご飯を食べるのかの選択はあっても、餃子をおかずに白い米を食べるということはない。

女性の楽しそうな顔を見ていたら、昔台湾で餃子と白いご飯を一緒に注文して、それは違うとお店の人に言われたことを思い出した。ここで餃子定食のような食べ方をするのは、チャーハンをおかずに白いご飯を食べるようなものなのだ。

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台北にある成功市場ってどこ?

PHOTO DATA

No

11256

撮影年月

2019年7月

投稿日

2019年10月28日

撮影場所

台北 / 台湾

ジャンル

ポートレイト写真

カメラ

RICOH GR III

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