宮山駅で相模線を下りて、寒川神社へ向かう。駅も無人駅で駅前にもコンビニくらいしかない。ここは田舎町だ。その辺鄙さとは裏腹に寒川神社は相模国の一宮だ。一宮とは地域の中で最も社格の高いとされる神社のこと。つまり寒川神社は相模国にある神社の中でもっとも格式が高いのだ。今では何もないこの辺りも、かつては政治の中心地だったのだ。
長い参道をしばらく歩いていくと、ようやく木造の立派な門が出現する。神門だ。門には提灯が掲げられていていた。改元に伴う新天皇の即位を祝う提灯だった。横には新元号も書かれているけれど、長らく平成に親しんで来た身には、まだまだ馴染みがない。寒川神社の御祭神は寒川比古命と寒川比女命とされているけれど、二柱とも記紀に記載がないため、天皇家との繋がりはいまいち不明であるものの、新天皇即位はこの二柱にとっても目出度いことなのだろう。
門の前に立ち止まって眺めていた。しばらくすると、傘を差したカップルが現れて門を潜ろうとしていた。門の向こうに目を向けると、遠くに社殿が見えた。
2019年10月 建築 神奈川 | |
バック・ショット カップル 門 寒川神社 寒川町 神社 傘 |
No
11234
撮影年月
2019年5月
投稿日
2019年10月13日
更新日
2023年10月17日
撮影場所
寒川町 / 神奈川
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF85MM F1.2L II USM