駅に戻ってくると、新たに列車が停車しているのが見えた。おそらくはこれが僕の待っていた列車なのだろう。そう思って、先頭車の前で行き先を確認人しようとすると、そこには日本語で「団体」と書かれていた。どこに向かう列車なのかは分からない。この車両も日本から輸入した中古車両だったのだ。行き先は分からなかったけれど、その代りに開いている扉の向こうには運転手の姿が見えた。僕がカメラを構えると、運転手の男はちょっと笑ってくれた。日本の運転手に比べると、随分とラフな格好だ。
客車の扉と同じように、写真に写っている先頭車両の扉もまた走行中も開いたままなのがミャンマー流だ。日本から輸入した際にはエアコンが付いていた車両も、ミャンマーを走るうちに使われなくなっていったのだという。そのため、この扉も閉じてしまうと運転席が途轍もない暑さになってしまうのだろう。エアコン設備が使われなくなった理由は定かではないが、どうやら一度壊れたら修理する技術がミャンマー国鉄にはないというのが実情らしい。
2019年2月 ミャンマー 人びと | |
運転手 笑顔 列車 ヤンゴン |
No
10907
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年02月21日
更新日
2024年01月21日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA