ヤンゴンには華僑の人たちだけでなく、印僑の人たちも住んでいる。何も目印になるようなものがないから、はっきりとはしないのだけれど、チャイナタウンの隣にはインド人街があるのだという。そして、ふらふら歩いているうちに、インド人街に立ち入っていたようだ。道端から見える働く人びとも東南アジア系から南アジア系へと変遷しているような気がする。道を歩いていて行き会った写真の男性も南アジア系の顔立ちをしていた。木の上に作られた小さな祠の下に腰掛けていた男にカメラを向けると、親指を立てて応じてくれた。
考えてみると、中国もインドもキリスト教が主流ではない国で、多くの神様がいる多神教の国だ。そのため、中華街もインド人街もあるヤンゴンのダウンタウンには数え切れないくらいの神様が生息しているに違いない。でも、その扱いは中華文化圏とインド文化圏でことなるように見える。道教などの神様はしっかりとした寺院やお堂の中で祀られていることが多く、シバ神などのインドの神様は寺院の中にもいるけれど、その辺の道端にも祀られていることが多いような気がする。インドの神様はあまり自分が祀られている場所にこだわっていないような気がするのだ。男の頭上にある小さな祠の中にも、ヒンドゥー教の神様が祀られていた。
2018年11月 ミャンマー 人びと | |
ロンジー 男性 神社 サムアップ ヤンゴン |
No
10802
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年11月20日
更新日
2024年01月25日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA