バンコク(タイ)
女子高生はフェリーが チャオプラヤー川を渡る僅かな間もお喋りを続けていた
プラチャン桟橋(バンコク)
サングラスと大きなイヤリングをして派手な身なりをした人の声は思いの外、低かった
プラナコーン区(バンコク)
二人の警官がヘルメットの形をした屋根の下の椅子に腰掛けて往来を穏やかに眺めていた
テレビの横に掲げられた国王の肖像画の中にラーマ5世の写真も飾られていた
楽器屋で売っていたのはタイの伝統的な楽器ではなく、日本でも売っている西洋の楽器だった
目の前に止まったバイクに、女の子の他に二人の男が乗っていた
プラトゥナーム桟橋(バンコク)
女性がしっかり握っているのは、ただの吊り革ではなかった
プラトゥナーム桟橋に着岸した水上バスから乗客が一斉に下りてきた
大通りを歩くより、細い道を歩く方が楽しいのは日本とは違う日常生活が溢れているからだ
困っていた大人たちに混じって、幼い女の子も心配そうに覗き込んでいた
高齢化が進んでいないタイではシャッター商店街なんてものは都市伝説かもしれない
トゥクトゥクという名称はそのエンジン音に由来するのだという
マハナック墓地(バンコク)
お墓を作らない仏教徒の多いバンコクにイスラム教徒向けの墓地があった
裏通りの一角にモスクが建っていて、その横にイスラム教徒の墓地があった
兵士や兵器を運ばせるために造られたセーンセープ運河沿いで男がビールを飲んでいた
町工場で働くというとつなぎを着ている姿をイメージしてしまうけれど、女性の格好は家で寛いでいるときと変わらないようなものだった
ポーンプラープ区(バンコク)
運河と交通量の多い道が交差する場所は賑わっていて、お店も屋台も出ていた
路地に立ち並ぶ家々は開放的で、無防備に開けられた扉の奥に中の様子が見えて楽しい
路地を歩いていると道端にコンロがあって、女性が炒め物を作っていた
タイ滞在中にいくつかミシンを目にしたけれど、電動式のミシンを見たのは初めてだった
僕が求めているのは、バンコクを走る運河の脇に転がっていることが分かってきた
マハーチャイ駅(マハーチャイ)
頭を手に乗せている姿から、女の子の待ちくたびれた様子がビンビン伝わってきた
マハーチャイ(タイ)
目ざとく僕の挙動に注目する人が無遠慮に声を掛けてくるときは、僕にとっては待ってましたと思う瞬間だ
女性がマハーチャイの商店街で働く人の髪を結っていた
お母さんが買い物をしている間、手持ち無沙汰だった幼い女の子と僕の視線がバッチリ合った
タイを含む東南アジア諸国では外食が一般的だとよく言われるものの、市場には夕飯の食材を買い求めに来ている人は多い
マハーチャイのフェーリ乗り場から鉄道駅は少し離れているけれど、一本道で迷わずにたどり着ける
プラーニンという魚の干物を並べた笊の横に腰をおろしていた男の子がピースサインを繰り出した
チャローム桟橋(バーンレーム)
バーンレーム駅からマハーチャイ駅に行くには、フェリーでターチン川を渡らねばならない
バーンレーム(タイ)
バーンレーム駅からフェリー乗り場までは、何の変哲もない住宅街の中を進まねばならない
バーンレーム駅(バーンレーム)
メークロンからやってきた車両は、バーンレームで折り返してまたメークロンへ向かう
メークロン線(タイ)
幼い男の子と女の子が車窓の両脇に直立して、外の光景を食い入るように眺めていた
タイ鉄道というと定刻通りに運行されていない偏見を持ってしまいそうだけれど、バーンレーム駅に向かう列車は定刻に出発した
メークロン駅(メークロン)
2両編成のメークロン線の車両はガラガラで、どこにでも好きな座席に座れた
メークロン(タイ)
見知らぬ外国人を警戒しているのか、はたまた出発するのを邪魔されたからなのか、よく分からないけれど多分前者だろう
線路市場のあるメークロン駅は終着駅で、ここで列車は折り返してバンコク方面に向かうのだ
メークロン線路市場(タイ)
列車が通り過ぎるまで、線路上で開かれていた市場は一時的に閉店して、本来の利用者である列車にその地位を譲るのだ
列車が近づいて来ても動じない男
くわえタバコで働くような人も見かけることは少なくなってしまうに違いない
どこまでも続いている線路と違って、線路市場はそう遠くまでは続いていない
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