道を歩いていると、またしてもクーン売りに出くわした。インドではパーンと呼ばれるこの噛み煙草のようなものはミャンマーでも一般的だ。男も女も好む人が多い。このクーン売りのところにも頻繁に買いに来る人が現れていた。ちょっと調べたところ、クーンにも高い中毒性あるらしい。ヤンゴンの人たちは煙草よりもクーンを好む人が多いようで町のあちらこちらにクーン売りの姿があるのを見ると、この町には相当の数のクーン中毒者がいるような気がする。
男のテーブルの上にはキンマの葉が並べられていて、男は棒を使って石灰を溶かした水を垂らしていた。そうこうしていると、男に電話がかかってくる。でも、男は仕事の手を休むことはなかった。電話に出ながらも、せっせとクーンを作り続けている。
クーンが売られているのをよく目にするけれど、僕にはどれもこれも同じように見えてしまう。しかしながら、手作りのクーンは作り手によって味が異なるのだという。誰もが同じように作っているように見えても、実は上に垂らす石灰を溶かした水に違いがあるらしい。町中のクーン売りたちは石灰液の味で同業他社たちと差異を生み出しているようだ。
2018年11月 ミャンマー 人びと | |
髭 携帯電話 眼鏡 葉 パーン 棒 ヤンゴン |
No
10801
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年11月19日
更新日
2024年01月25日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA