雑司ヶ谷にある鬼子母神の境内に大きな銀杏の木がそびえている。高さ約33m、幹の周囲は約11mもある堂々たる銀杏だ。樹齢は600年とも700年ともいわれているから、1664年に建てられた鬼子母神堂よりももっと古い。鎌倉時代から戦国時代、江戸時代、近代と流れ行く世相をじっと眺めてきた今でもしっかりを葉を茂らせている好々爺だ。僕がやって来た日も、周囲に黄色く色づいた銀杏の葉っぱが散乱していた。
鬼子母神は安産・子授けの神だから、境内にそびえるこの銀杏も抱きつくと子宝に恵まれると信じられているという。別名は「子授け銀杏」だ。しかしながら、それは昔のことだろう。東京都指定の文化財になってしまったからだろうか、今では銀杏の木は周囲を柵で囲われていて、気安く近寄れないようになっている。簡単に越えられるような柵とはいえ、勝手に柵を越えて抱きついたりでもしようものなら関係者に怒られてしまいそうな雰囲気が漂っているのだ。もったいない。妊婦たちが代わる代わる銀杏に抱きついている光景は、結構面白いと思うのだけれど。
2022年1月 自然 東京 | |
銀杏 葉 鳥居 木 黄色 雑司ヶ谷 |
No
12160
撮影年月
2021年12月
投稿日
2022年01月29日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
雑司が谷 / 東京
ジャンル
自然写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SAMYANG AF24MM F2.8 FE