鴨母寮市場の一角には、軽食のスタンドが並び、まるでフードコートのようになっている場所があった。朝の時間帯とあって、大勢の地元の人たちがそこで朝食を楽しんでいる。にぎやかな話し声や、料理の立ち上る湯気を見ていると、僕も自然とお腹が空いてきた。気が付けば、何かを食べることに決めてスタンドのひとつへと足を運んでいた。
しかし、いざスタンドに入ると、言葉の壁が立ちはだかる。店員さんは日本語も英語も話せず、メニューも全て現地の言葉で書かれている。何をどう注文すれば良いのか、まるで見当がつかない。
困り果てた僕は、周りのテーブルを見回して、地元の人たちが何を食べているのかを観察することにした。目に留まったのは、お椀に入った麺類。どのような味なのかは分からないけれど、麺なら大丈夫だろうと決め込んだ。
僕は店員さんに身振り手振りで、周りと同じものをお願いした。言葉が通じなくても、地元の食べ物を味わう楽しみは変わらない。どんな麺料理が出てくるのかを楽しみにしながら、地元のフードコートの空気に溶け込んでいくのを感じていた。
2017年4月 食べ物 台湾 | |
ボウル お箸 食べ物 食べ物の屋台 市場 台南 |
No
10112
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年04月18日
更新日
2024年12月20日
撮影場所
台南 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA