ほとんどの国でチャイナタウンは塀や堀で囲まれているわけではないので、どこからどこまでがチャイナタウンなのか明確ではない。牌楼が設けられるような大きな通りだとわかりやすいものの、それ以外の場所だとどこまでがチャイナタウンなのかは判然としないのだ。
バンコクにあるチャイナタウンもそう。大通り以外を歩いていると、そこがチャイナタウンの中なのか外なのかはよくわからない。さっきまでは明らかにチャイナタウンの中を歩いていたはずだったのが、気がつくと周囲はチャイナタウンではないような雰囲気に変わっていた。漢字で書かれた看板も見当たらない。道端には屋台が出ていて、ごく普通の住宅街のようだ。
市当局は路上の屋台の存在を快く思っていないようだけれど、バンコク市内にはあちらこちらに屋台が出ている。これだけ存在している屋台が一掃されてしまったら、市民たちはどうやって胃袋を満たせば良いのか途方に暮れるに違いない。当局はその解決策を考えているのだろうか。
道端に出ていた屋台に近づくと、客がテーブルに就いて食事をしていて、店員たちが忙しそうに働いていた。腕に大きな刺青を入れた男も真面目な顔で働いていた。箸を持ってボウルの中をかき混ぜている。箸を使っているところを見ると、この場所もチャイナタウンの一角なのかもしれない。
タイでは食事の際にお箸が出てくることも多いけれど、基本的にお箸は中国文化のカトラリーだから出てこないこともある。いつも不思議に思うのだけれど、お箸が無いときに出てくるのはフォークとスプーンだ。フォークとナイフではない。なんだよ、スプーンでは料理を切れないではないかと思うけれど、スプーンで切るのがマナーらしい。ちなみにスプーンは右手で持つのが正しい作法だそうな。
2020年1月 町角 タイ | |
バンコク 中華街 お箸 食べ物の屋台 刺青 |
No
11346
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年01月06日
更新日
2021年10月05日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA