幅の広い第一京浜から脇道に逸れると、小道が伸びていた。高輪神社の参道だった。この地味な神社の境内はとても狭く、周囲をビルに囲まれている。でも、縁起によるとその歴史は思いの外古い。明応年間の創建というから500年位はこの地に鎮座しているのだ。境内をざっと見ただけでは、それほど歴史があるとは思えないけれど、徳川家康が江戸幕府を開いたのよりも早いのだ。
ここにやって来たのは1月でとても寒い日だった。時折雪がちらついて、吐く息は白い。境内は閑散としていた。その静寂さがより一層雰囲気を寒くさせているような気がする。
境内に植えられている木に近づいていくと、多くのおみくじが括り付けられている。侘しい境内の中で、数少ない大勢の人がこの神社に初詣に訪れた証だった。枝からは絵馬もぶら下がっている。今年は戌年なので、犬の絵が描かれている。秋田犬だろうか。モフモフとしている秋田犬は、この寒さにも負けることなく楽しそうに笑っていた。
2018年9月 静物 東京 | |
枝 犬 絵 神社 高輪 |
No
10744
撮影年月
2018年1月
投稿日
2018年09月26日
更新日
2024年01月29日
撮影場所
高輪 / 東京
ジャンル
静物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA