乗り込んだバスは歩くのとは比べ物にならないスピードでジャカルタのガンビール地区に伸びるハヤム・ウルク通りを南下していった。知らない町でバスに乗ると、どこで降りるのかがとても気になる。この時もGoogle Mapでバスの現在位置を確認しつつ、乗り過ごさないように気を使っていたので、あまり車窓の外を見る余裕はなかった。スマホの画面とにらめっこしているうちに目的地のバス停に到着したのだった。外の景色をしっかりと見ることなく目的地に到着してしまうと、なんだかワープしたような気分になる。
下車したバス停は、大きな通りの中央分離帯にプラットホームが設けられていた。電車の駅のようになっていて改札もある。バス自体もバス専用レーンを走るので、少なくともトランスジャカルタと呼ばれるジャカルタの町を走る市バスは東京の「ゆりかもめ」に似ている。もっとも、ジャカルタのバスは定められたレールの上を走っている訳ではないけれど。
バス停の外に出ようとすると、出口の近くにベンチが設けられていた。長いベンチの右端と左端に男女が腰を下ろしていた。お互いに知り合いではなさそうだけれど、ふたりとも示し合わせたようにスマホをいじっていた。
2020年7月 インドネシア 人びと | |
ベンチ バス停 携帯電話 ジャカルタ 男性 女性 |
No
11596
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年07月08日
更新日
2023年09月02日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
スナップ写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF