麺が出てくるのを待っていた男

ジャカルタの町角に出ていた麺の屋台
インドネシアのジャカルタで撮影 オザワテツ

屋台で麺が出てくるのを待っていた男はスマホでどこかに電話をかけていた

食堂に入って席について、メニューと睨めっこしたあとで、店員さんに注文をオーダーする。ランチであってもメニューを見るのは楽しい。特にお腹が減っているときには何を目にしても美味しそうに見えてしまう。しかし、あれ不思議。オーダーをしてしまうと、その楽しさはどこかに霧散してしまい、料理が出てくるまで一転して修行僧にでもなったような心境になってしまうのだ。

だからと言って、さっきまで楽しく拝見していたメニューを再び開いてしまうのは負けだ。最善のメニューを選んだつもりなのに、

「ああ、こちらにしておけば良かった。」

と思ってしまうような料理があった場合にはいたたまれない。過去は振り返らない方が無難だ。修行僧にでもなってしまったような気配を感じたら、スマホをいじるにかぎる。このご時世スマホをいじるのが最も簡単な気の紛らわせ方だ。

そのような感覚は僕だけでなく、ジャカルタの人にも共有されているようで、ジャカルタの町角に出ていた屋台で麺が出てくるのを待っていた男も、修行僧になってしまいそうな気がしたのだろう。自分のスマホをじっと見てどこかへ電話をかけていた。

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ジャカルタってどこ?

PHOTO DATA

No

11675

撮影年月

2020年1月

投稿日

2020年09月21日

撮影場所

ジャカルタ / インドネシア

ジャンル

ポートレイト写真

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

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