大通りから脇道へと入っていった。道路の両脇には建物がびっしりと並んでいて、道端には自動車が駐車されている。停まっている自動車の間を縫うようにして歩いていると、また比丘尼の姿を見つけた。ふたりの若い比丘尼が托鉢用の鉢を抱えて歩いている。この道に建っている建物をひとつひとつ訪ね歩いているようだ。短い時間の間に大勢の比丘尼が町を歩いているのを見かけたので、なんだかヤンゴンにいる全ての比丘尼が町に出て托鉢をしているのではないかと持ってしまう。
ここの住人たちは信心深いようで、ふたりの比丘尼は次から次へと施しを受けている。施しを授けるという習慣がしっかりと社会に根づいているのだろう。
そうこうしていると、年嵩の比丘尼が突然立ち止まった。鉢の中を覗いて、お札を取り出して手に握っている。その様子はまるで今日のあがりを確認しているかのようだ。このように町中で托鉢をする比丘尼にもノルマのようなものは課せられているのだろうか。
No
11181
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年09月06日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA