ヤンゴンで泊まっていたホテルの近くにある通りに入ると、そこは露天市になっていた。道の両端にずらっと露店商が並んでいて、大勢の人が買い物に訪れている。露天市は賑わっていた。僕は働いている人びとを眺めながらのんびりと歩いていた。しばらくすると、向こうから裸足の僧侶たちが徒党を組んで歩いてくるのが見えた。この露天市にやってくるのは買い物客ばかりではないようだ。
列をなしている僧侶たちは、おそらく最も位が高いと思われる年配の僧侶を先頭にして歩いていた。それぞれが大きな托鉢用の鉢を抱えている。僧侶たちは托鉢を受けるために賑わっている露天市にやって来たのだ。
日本と違ってミャンマーの仏教は上座部仏教が主流だ。上座部仏教においては仏の教えに従い、修行を行ったものだけが成仏できるとされているため出家する人が多い。ヤンゴンでも袈裟をまとった僧侶を見かけるのは珍しくない。出家した僧侶は生産活動を行わないから、生きていくためには人びとからの施しを受けなければならず、その結果上座部仏教が主流の東南アジアで托鉢を行う僧侶をよく目にするのだ。
同じく上座部仏教が主流のラオスでも托鉢する僧侶の姿を見たけれど、心なしかヤンゴンの僧侶の方がずっと恰幅がいいような気がした。
2019年6月 ミャンマー 人びと | |
托鉢 ボウル 仏教 僧侶 裸足 ヤンゴン |
No
11068
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月25日
更新日
2023年11月28日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA