住宅街を抜けて大きな道へと入った。ある程度大きな通りになると、ジャカルタの道はどこも同じような雰囲気だ。お店があって、屋台が出ていて、人がダラダラと過ごしている。電柱の脇に立っていたふたりの男も特に何かをするわけでもなく、ダラダラとしていた種類の人だ。
暑いジャカルタで、ふたりの男はきちんと長袖の服を着ている。ふたりはバイクタクシーの運転手で客待ちをしていたのだった。商売柄、暑くても半袖の服を着るのは憚られるのだろう。確かに仕事でバイクに乗るのなら、半袖よりも長袖の方が安心だ。ふたりが着ていたのはライダースジャケットではなかったけれど、それでも半袖よりもずっと安全に違いない。
半袖のTシャツを着ている僕が汗だくになって町を歩いているのと対象的に、長袖を着ているふたりの男は少しも汗をかいていないように見える。僕が太っているだけだろうか。いやほとんどの地元の人も半袖で暑そうにしている。なんだか、ふたりの男は汗腺の数が生まれつき違っているとしか思えないくらい、涼し気な顔をカメラに向けてくれた。
2020年9月 インドネシア 人びと | |
二人組 ジャカルタ 無精髭 タクシードライバー |
No
11674
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年09月20日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF