魚が焼かれているコンロのある場所を後にして、引き続きター・ティアン市場を歩いていた。大抵の場合、地元の人向けの市場はゴチャゴチャしていて迷うにはうってつけなのだけれど、この市場はそれほど大きくない。道に迷うことはなかった。歩いていると、迷う前に市場の外に出てしまう。旅先で道に迷うのが一種の楽しみになっている僕からしてみると、散策のし甲斐に欠ける市場だった。
そうこうしているうちに、通路に屋台が出ている場所にやって来た。女性が働いている。ちょうど麺を茹でているところだった。首にタオルを引っ掛けて働いている姿は肉体労働者のよう。僕が近づいていくと、女性は突然「うどん」と声を上げた。僕が日本人だと思って麺の種類を日本語で言ってくれたのだろう。でも女性が茹でているのはうどんではない。ここはタイのバンコクだ。おそらく女性が茹でているのは、うどんと同じように小麦で作られるタイで一般的なバミーという麺だ。
2019年12月 人びと タイ | |
バンコク 食べ物の屋台 眼鏡 市場 麺類 深鍋 タオル 女性 |
No
11334
撮影年月
2019年9月
投稿日
2019年12月23日
更新日
2023年09月21日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III