八百屋の隣にキンマの葉を売るお店があった。店先に自慢するかのように大量のキンマの葉が並べられている。市場に店を構えているだけあって、町中で見かけるお店と扱っている量が違う。置いてある籠はどれもこれもキンマの葉でいっぱいになっていた。
ミャンマーの人びとはキンマの葉とビンロウジを一緒に噛むのがお気に入りだ。この国ではクーンと呼ばれているもので、インドでパーン、台湾で檳榔と呼ばれているものと同じもの。庶民の嗜む嗜好品で町のあちらこちらで売られている。このお店も数多あるお店のひとつだ。僕が眺めている間、店主の男は籠の脇に立っていそいそとキンマの葉を重ねていた。葉は綺麗に円を描いて重ねられていた。綺麗に見える重ね方があるようだ。
ミャンマーの町を歩いているとクーンを売っているお店をよく見かけるけれど、僕は一度も試したことはない。何遍見ても硬そうで青臭く見えてしまう。改めて葉っぱの様子を見てみると、葉っぱの端から自己主張しつつ伸びている葉柄がやはりこれっぽちも美味しそうに見えないのだ。
2019年5月 町角 ミャンマー | |
籠 葉 市場 パーン タンクトップ タニン |
No
11009
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年05月12日
更新日
2023年12月21日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA