若い男がビンロウを販売する店の中にいた。ビンロウは漢字で書くと「檳榔」だ。この類のお店は台南の至るところにある。地元の人にとっては欠かせないもののようだ。ビンロウを噛むと、唾が赤くなって吐き出す必要があるのだけれど、町を歩いていても、誰かが吐き出したと思しき赤い汚れを路上に見ることはあまりない。ビンロウが一般的な場所では、皆吐き出す赤い唾が問題になっていることが多いけど、ここではそのような問題はないようだ。ひょっとしたら、路上に唾を吐くのが禁止されているのかもしれないけど。
店の中にいた若者はちょうどビンロウを作っているところだった。でも、作るのに集中しているようには見えなかった。脇に置いたスマホの画面に見入っていて、しばしば作る手が止まっている。気もそぞろのようだった。
2017年3月 人びと 台湾 | |
盥 眼鏡 パーン 台南 青年 |
No
10059
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年03月03日
更新日
2024年01月08日
撮影場所
台南 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF85MM F1.2L II USM