野菜や肉などの生鮮食品を売る露天商が並んでいる道に、クーンを売る露店もやはり出ていた。クーンとはビンロウの種子をキンマの葉で包んだもので、その葉を噛み煙草のように噛む嗜好品だ。ミャンマーだけでなく、他の東南アジア諸国や南アジア諸国や台湾でも一般的に売られている。台湾の町を歩いているとよく見かける「檳榔」と書かれたお店で売られているものと同じものだ。
呼び名は場所によって異なり、台湾では檳榔、インドではパーン、そして、ここミャンマーではクーンと呼ばれる。いずれにしても、どこでも地元の人には人気で、ヤンゴンの町中でも到るところで売られているのだった。ひょっとしたら、煙草屋の数よりも、クーン売りの数の方がずっと多いのではないかと思うくらいに大勢のクーン売が商いをしている。
写真の女性もクーン売りだ。テーブルの後ろの椅子に腰を下ろした女性は手にした書類の類をじっと読んでいた。そしてテーブルの上にはキンマの葉が置いてあるのが見える。客が来たらすぐに包めるようになっているようだ。
2018年10月 ミャンマー 人びと | |
パーン 露天商 女性 ヤンゴン |
No
10778
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年10月29日
更新日
2024年01月29日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA