ダニンゴン駅のプラットホームは野菜や果物を売る行商人たちで埋め尽くされていて、まるで露天市のようになっていた。行商人たちは列車が駅に入って来ても慌てることなく、何事もなかったようにやり過ごしている。食材を大量に買い求めた人たちだけが、大きな荷物を必死に列車に積み込んでいるだけだった。その様子を眺めていると、ここは旅客用の駅というよりも、積荷用の停車場のような気さえしてきてしまう。
駅構内で働いている行商人たちは、町の中心部にある露天市で働いている同業者たちと同じようにのんびりと働いている。大きな籠を自分の前に置いて、その上に売り物の野菜や果物を並べて売っている。写真の帽子を被った女性も、プラットホームの上で商売をしていたひとりだ。客が来たらいつでも対応できるようにしたまま、お椀を手に持って、ちょうど腹拵えをしている最中だった。その様子は町中の露天市にいる人と何ら変わらない。この女性を見ただけでは、ここが駅のプラットホームの上だとは分からないだろう。
2019年3月 ミャンマー 人びと | |
ボウル 縁のある帽子 昼食 スプーン 女性 ヤンゴン |
No
10917
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年03月01日
更新日
2024年01月20日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA