戦前に造られた東京湾要塞の跡を散策していると、どこからともなくロボット兵が現れた

猿島を徘徊していたロボット兵
猿島を徘徊していたロボット兵
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日露戦争の日本海海戦で連合艦隊旗艦を務めた戦艦三笠の横にある桟橋から船に乗ると10分程度で猿島にたどり着く。この東京湾最大の自然島は無人島で、現在は釣り・海水浴・バーベキューなどの楽しめる公園になっている。でも、そのようなアクティビティを猿島で楽しめるようになったのは、第二次世界大戦後のこと。戦前の猿島には東京湾要塞の猿島砲台が築造されていて、一般人の立ち入りは禁止されていたのだ。

岩壁を掘って煉瓦で覆われた要塞跡は現在も残っており、釣りやバーベキューというアクティビティよりもその要塞跡を散策する方がこの島を堪能できると僕は思っている。かつて砲台が設置されていたところから海を眺めたり、煉瓦で組まれた弾薬庫跡や通路を歩くと、自分が非日常の世界に入り込んだような気分に浸れる。極めつけは、電子音の聞こえてくる方向に向かっていった結果、視界に入ってきたロボット兵を見つけたときだ。ロボット兵が要塞跡を徘徊しているのだ。要塞跡の雰囲気に合致しすぎていて、度肝を抜かれること間違いない。

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ENGLISH
2024年8月 神奈川 人びと
要塞 遺跡 横須賀

PHOTO DATA

No

12628

撮影年月

2024年2月

投稿日

2024年08月12日

撮影場所

横須賀 / 神奈川

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R V

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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