泊まっていたホテルはエラワン廟のすぐ近くにあったので、バンコク滞在の間、エラワン廟でお参りしてから出かけるのが日課になっていた。エラワン廟は朝早くから賑わっている。朝8時からお参りできる境内に、途切れることなく参拝客が訪れている。ヒンドゥー教の神様であるブラフマーを祀っている小さな寺院は地元の人に大人気だ。ここでお参りすれば願いごとが叶うと信じられているらしい。
参拝客は皆それぞれに願い事を抱えてやって来るから、境内には目に見えないだけで種々の願い事が渦巻いているに違いない。叶った願いもあれば、叶わなかったものもあるだろう。いずれにせよ、ここは仏教的な煩悩から開放されるといった悟りとは無縁だ。みな現世利益を求めてきているのだから。
そんな境内の端に置かれていたベンチの上で幼い男の子が無邪気に遊んでいた。横にいるお母さんに連れられてきたのだろう。男の子は他の参拝客と違ってブラフマーに興味が無い。この男の子は大多数と違って、持ってくるような願い事は持ち合わせていないように見えた。
2019年12月 人びと タイ | |
バンコク ベンチ 男の子 塀 境内 傘 黄色 |
No
11341
撮影年月
2019年9月
投稿日
2019年12月28日
更新日
2023年09月20日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA