鳩森八幡神社には茅の輪をくぐっている人もいれば休憩している人もいた

鳩森八幡神社の境内
鳩森八幡神社
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住宅街の中にひっそりと鎮座している鳩森八幡神社の創建は古い。縁起によると、この神社の創建は860年。1200年近くも前のことだ。すこぶる長い歴史を誇っているものの、東京都民の中でその存在感は薄い。浅草寺に比べると歴史は浅く(浅草寺の創建は628年とされる!)、芝にある増上寺のように徳川家の庇護下にあったわけでもないので豪華な伽藍もない。中途半端なのだ。

公園のような境内は住宅街に取り囲まれてすっかり溶け込んでいる。境内にいる人の中にも、浅草寺や増上寺と違ってわざわざ遠くからやって来た人は見当たらない。近所に住んでいる人や働いている人ばかりだ。

輪になって談笑しているスーツ姿の人たちもいるし、境内に置かれたベンチに腰掛けてひとりで休息しているスーツ姿の人もいる。その向こうには代々木のドコモタワーが見えた。この神社の緑あふれる境内は周辺で働く人たちにとって格好の休憩所なのだ。拝殿に目を向けると、前に茅の輪が置かれていて、ちょうどくぐっている人の姿が見えた。

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ENGLISH
2021年5月 町角 東京
境内 千駄ヶ谷 神社

PHOTO DATA

No

11906

撮影年月

2020年6月

投稿日

2021年05月14日

更新日

2023年08月22日

撮影場所

千駄ヶ谷 / 東京

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

RICOH GR III

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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