渋谷の歩道を歩いていると、端に立ち止まる人々が目に入った。皆スマートフォンを手にし、小さな画面に集中している。どこにでもある光景だが、改めて眺めると、それが現代社会の象徴のように思えてくる。
スマートフォンは情報と身体の関係を根本から変えた。かつて「ガラケー」と呼ばれた端末は今ではほとんど見かけない。スマートフォンには図書館などあらゆる知識が収まっている。人々はそれを手に、世界とつながりながら生きているのだ。
近い将来、スマートフォンに本格的な人工知能が搭載されたとき、世界はどう変わるのだろう。産業革命が労働と生産の形を変えたように、知識や情報の在り方が劇的に変化するかもしれない。その影響は、私たちの生活を新たな方向へと押し流すだろう。
立ち止まる彼らは、画面の向こうに何を見ているのだろうか。無数の情報、それとも未来の断片か。この光景が未来に振り返られたとき、私たちはどんな時代を生きていたと言われるのだろう。
2017年6月 人びと 東京 | |
携帯電話 渋谷 三人組 |
No
10187
撮影年月
2016年10月
投稿日
2017年06月23日
更新日
2024年11月26日
撮影場所
渋谷 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA