ムンバイで足を踏み入れた路地は、観光名所であるインド門から歩いてすぐの場所にありながら、観光地らしさは微塵も感じられなかった。そこに広がっていたのは、電灯もなく、日差しさえほとんど差し込まない細い路地ばかりだった。家の中に水場がないのか、ところどころに水道の蛇口が設けられ、バケツや食器が無造作に置かれている。そんな路地を進んでも、地元の人々は僕にほとんど興味を示さない。それどころか、僕の存在にすら気づいていないように見えた。というのも、ここで時間を過ごす人々の多くはスマホの画面に夢中になっているのだった。写真に写っているふたりも、険しい表情のままスマホの画面を見つめ、僕のことなど一顧だにしなかった。
2025年2月 町角 インド | |
路地 携帯電話 ムンバイ リラックス サンダル |
No
12805
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年02月17日
更新日
2025年02月18日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF