南アジアを旅していると、平日の昼間なのに道路脇でのんびりしている人々をしばしば目にする。サラリーマンが忙しく働く東京ではあまり見かけない光景で、そういった場面に出くわすと、一瞬不思議な気持ちになる。特に昼間にのんびりしているのは、決まって男性が多い。
もっとも、これは「仕事とは会社やオフィスでパソコンに向かって行うもの」という、僕自身の偏見から来る感覚なのかもしれない。実際には、写真の青年も絶賛仕事中だったのかもしれない。電話を片手に道路脇で立ち止まっている彼が、どんな重要な話をしているのか僕にはわからなかったけれど。
それでも、僕のカメラに気がついた彼が、ふと微笑みを浮かべた瞬間、どうしても仕事中には見えなかった。その柔らかい表情に、どこか日常から解放された空気を感じてしまうのだった。
2024年12月 インド 人びと | |
携帯電話 ムンバイ サンダル シャッター 青年 |
No
12745
撮影年月
2024年5月
投稿日
2024年12月27日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF