観光地であるインド門では、大勢の人が自撮りに励んでいた

自撮りする男たち
自撮りする男たち
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ムンバイの観光地の中でも特に有名なインド門。現在では街の端に位置しているけれど、かつてはイギリスの植民地時代にムンバイの「海の玄関口」として利用されていた場所だ。ここはイギリス人総督や著名人が船でムンバイに到着した際、最初に目にする建造物だったという。歴史を紐解けば、この門はイギリス領時代にジョージ5世とメアリー王妃がムンバイを訪れたことを記念して、1924年に建立されたものだそうだ。

興味深いのは、イギリスから独立した後、都市名を「ボンベイ」から現地のマラーティー語に由来する「ムンバイ」に変更するという歴史的な背景だ。この名前の変更には、かつての宗主国の支配から脱却しようとする強い意志が込められていたはずだ。そう考えると、かつての植民地支配を象徴するような建造物であるインド門は、インド人にとって忌避の対象になってもおかしくない。しかし、実際にはそうではなかった。

この場所はインド人にとっても観光地として大変人気がある。インド国内からやってきた多くの観光客がこの門を訪れ、記念撮影や自撮りを楽しんでいる。写真の男性たちも、インド門の脇でスマホを片手に自撮りをしていた。歴史の重みや背景を意識しているのかは分からないけれど、彼らにとってインド門はその威厳ある佇まいが、今なお人々を惹きつける存在であり続けているのだろう。

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ENGLISH
2025年2月 インド 人びと
帽子 携帯電話 チェック柄のシャツ 男性 ムンバイ 撮影

PHOTO DATA

No

12788

撮影年月

2024年5月

投稿日

2025年02月04日

撮影場所

ムンバイ / インド

ジャンル

スナップ写真

カメラ

SONY ALPHA 7R V

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

日本国外で撮影した写真

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